人も自分も世の中も、楽しくする頭の使い方【世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた】

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頭、良くなりたいですか。

もっと頭がよかったら、もっとマシな人生がおくれるのに・・・。

私はずっと、そう思っていた。
あたまがよかったら、自分にもバラ色の人生があったかもしれないのにと。

しかし人生も折り返し地点を過ぎた今日この頃、頭がよくなるとかなんとかはもう、どうでも良くなってきた。

いまさら頭がよくなったところで、人生一発逆転のパラダイスが待っているとは思えない。

むしろこれからは、これまでの人生で思い出したくない80%くらいの記憶を都合よく忘れる技術の方が重要だ(泣)。

良いことだけを思い出して、理由もなくいつもニコニコしているおばあちゃんになり、何とか嫌われずに生きていかねばならないのだ。

だから、この本がよく売れていることは知っていたが、ちらりと横目で見るだけで、

いまさら、記憶力がよくなる方法とか、勉強がはかどる方法なんて、関係ないね~。

と思っていた。

しかしどうも、この本で紹介されている「頭がいい」というのは、単に勉強ができるとか、記憶力がよくなるとか、そういう事だけではなさそうだ。

「頭がいい」とはどういうことを言うのか。

ときどき

拙者は読書家である。愚か者よ、本を探せ。

みたいなインテリ風味の方が来店されることがあるが、頭がいいってこういう人のことだろうか。

(頭(こうべ)って実るほど垂れるものではなかったっけ・・。)

どうやらそういう事ではないらしい。

この本にでてくる「頭がいい人たち」というのは、その灰色の脳みそを、
自分も人も世の中も、幸せにするために働かせている人
のことのようである。

魅力的な人間になって楽しく生きる脳の使い方。
それならば、むしろ今の私にとってばっちり必要なものだ。

著者の中野信子さんはご自身が天才のため、世界中の天才たちとあいまみえる機会がある。
みな自分の専門分野で活躍し輝いて、人間的にも魅力的な人たちばかりだ。

その出会った天才たちのエピソードを紹介するかたちで、彼らがどのような脳の使い方をしているのか、どうすればそのように輝けるのかを紐解いている。

その中のひとつに、忘れられないエピソードがあった。
イスラエルのSさんである。
ぜひこのSさんを紹介させていただきたい。

「グチをを全く言わない。」

Sさんは貴族で天才。明るく人懐こくフランクな人柄。

目次タイトルの「グチを言わない」のあとに、このSさんの情報が目に入った瞬間、とっさにこういう感情がわき起こる。

はいはいはいはい。本当に育ちがいい人って、そうなんスよね・・。

才能にも環境にも恵まれたら、それは明るくまっすぐ育って当然では・・。

しかし、Sさんの生い立ちは、そんな明るいものではなかった。
早くに両親を亡くし、養父母のもとで過酷で理不尽な目に遭いながら育つ。

貴族という立場であるがゆえに、自分が引き継ぐべきものを狙う大人たちの中で、自分の身を守りながら生きなければならなかったのだ。

あげくに、Sさんの優秀さに嫉妬した養父母の実子から濡れ衣を着せられ、学校を退学となる。
そして、教育熱心でもなく風紀も良くない学校へと転校させられてしまう・・。。

えええ・・・。

優秀な人にとって、そういう環境に置かれることがどれだけつらいことか・・。優秀ではない私にも容易に想像がつく。
もし私がSさんだったら、

さわるものみな傷つけて、盗んだバイクで走り回って、夜の校舎に忍び込んでガラス窓を割りまくり、ヨーヨー片手にスケバンになって、積み木をくずしまくる

という、ことごとく時代を感じるやりかたでグレまくるだろう。
間違っても「明るく、やさしく、元気よく」という、小学校の標語のような人生は送らない自信がある。

しかし、Sさんはこのような環境で育ったにもかかわらず、

「人のことを悪く言わない」。

「人のことを悪く言わない」という姿勢は一見、受け身的ないわゆる「草食系」のように思えるかもしれません。でもこれは、ちょっと見方を変えてみれば、「どんな状況にあっても、それを拒絶せず、自分の成長の糧にしていく」という力強さがなければできない生き方であるともいえます。

「世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた」P97

「グチをいってはいけません」「周りの人や環境のせいにしてはいけません」

ちょっと自己啓発系の本を読めば、かならず書いてあるといっても過言ではない、耳にタコができるほど聞いたり読んだりしてきたものだ。

しかし、それがどんなにムズカシイか…。

心に抱えたネガティブなモヤモヤを表に出さず自分の中で消化し、
それをポジティブな言動に変換できるまでに昇華してから表に出す・・・。

・・・・・・・・・・できない。

そうしたいといつも思ってはいるけれども、ムズカシイ・・(泣)。
あげくの果てには「いや、これは愚痴じゃなくって意見であってさあ」と開き直り、

だって、みんなもそう思うよね~・・・?

と、人を巻き込む腐ったミカン・・・。それがわたし・・。
みんなもそうですよね~・・・。(←)

著者の言う通り、理不尽な目に遭っても人を悪く言わず、それを自分の経験として昇華させるということは、
相当の覚悟と根性、そして知性がないとできない、積極的な生き方なのだ。

「本から何でも吸収する。」

このタイトルもそれだけ見ると、これまた自己啓発系の耳タコあるある教えだとおもってしまう。

しかし、前出のSさんにとってのそれの意味を知った時、心に衝撃が走る。

養父母たちからの理不尽な仕打ちによって、学校を去らなければならなかったとき、
一人の教師が彼に言う。

これから君は、良い教師に恵まれる可能性は少ないだろう。一人で悩みを抱えながら過ごすことになるかもしれない。しかし、誰にも教えてもらうことができなくても、世界には多くの本がある。これからは本が、君の先生だよ。どの科目を学ぶのかも、どの先生に教えてもらうのかも、君の自由だ。

「世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた」P102

もし、誰かに「恩師は誰ですか?」と聞かれることがあったら、「本です」と答えようといつも思っていた。

まあ、今まで別にだれも私の恩師について質問をするほど私に興味のある人がいなかったので聞かれたことはないわけだが、

「本」という先生は、生徒に理解力がなくても記憶力がなくても、バカにせず、惜しみなく与えてくれる最高の教師だと常々感じていた。

しかし、Sさんのそれは、そんな私の甘っちょろい、なんちゃって「恩師だよね~」レベルとは一線を画す。

誰も味方がいないのであれば、まず本を味方にして、自分に力をつけていこう。(略)恵まれた環境がないなら、自分で環境を作らなければならない。

世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた」P102

味方が誰もいない環境で、自分が(壊れずに)生きていくための命の糧。
Sさんにとってはまさに、本が家族であり、恩師であり、友人であったのだ。

つらい時期を読書によって自分を支え、高めてきたSさんは過酷な生い立ちにもかかわらず、ゆがまず、明るく、人懐こい人格を保ち、学者としても成功を収める。

「生きる指針も友となる人物も、本の中では必ず出会える」

リアルな世界に心満たす相手が誰もいないとき、本に居場所を求める。
そんな経験は本好きの人には多かれ少なかれあるかもしれない。

けれど、どこかでそれを(現実からの逃避では。。)とやましく思っていたりもする。

けれどSさんの読書は逃避ではなく、生きるための相棒、生き抜くための杖を本の中の求めるという命懸けの「生きた読書」だ。

逃避の読書は、その人を頑なにし、現実世界での関係性を狭くするが
生きた読書は、その人を豊かにし、関わる人をも豊かにする。

と、とある哲学者が言っていた

・・わけではなくて、今勝手に作ってみたのだが、
Sさんのエピソードは、本というものは、時空を超えた出会いをもたらす「扉」なのだと、あらためて教えてくれる。

またこの本には、他にも勉強や仕事で活用できる、具体的で友好的な天才たちの脳の使い方もたくさん紹介されているので、学生さんやビジネスマンにとってはハウツー本としても役に立ちそうだ。

普段では出会えないような天才たちの出会い。
ぜひこの本で経験してみてほしい。

さて、私もSさんをみならって、今から愚痴をこぼすことを封印しよう。
つい日常生活において心の中では
言われたらしますじゃないんだよ小学生じゃないんだから・・)みたいな愚痴がこぼれてしまう

こういう不平不満をもつことは、これからはやめようと・・目上の人がゴミ出し行こうとしてるときは「私が行きましょうか?」って嘘でもいいから言うんだよ。「あ、これもお願いします」ってさらにゴミを渡すってあんた・・
やめようと・・(人のミスを指摘することで それであなたの存在価値が相対的に上がるわけではないんだよ むしろその思いやりのないやり方で自分の価値下げてることに気づいたほうがいいんじゃないかな)(目上の人がいつも掃除をしているんだからたまにはあなたもしたらどうなの 我関せず わたしはわたし関係ないわ って中森明菜の少女Aかよ ってなになに古すぎてわかりません ってあなた平成生まれみたいな顔してるけど昭和生まれじゃん・・・・・・etc・・・etc・・・etc・・・

・・・・・やめようと・・・

思ってはいます…(泣)