Let’s stady English  中高年えっちらおっちら編 2 

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英検面接。初めての英会話。

Kindle Unlimited

準2級の筆記試験に合格した。
合格すると次は面接、スピーキングの試験が待っている。

しまった・・・。
筆記試験から二次試験までのひと月の間、ひたすら英検を受験したことを後悔する。

今まで英語でしゃべる、ということはあくまでも未来に起こることだった。
いつかはNas DailyのNas さんとも

Hapa英会話のジュンさんとも、

ジョークを交えて楽しくおしゃべりする日が来る予定だが、今はまだその日ではない。
それはまだまだ先の出来事なのだ。

そのように、常に英語をしゃべる自分、というのは妄想の中だけのものであってリアルなものではなかった。

なのに面接では実際に人と〝英会話〟をしなければならないのだ。
突然目の前に現れた現実。

いこうかな~♪いくのよそうかな~・・♬
北島三郎氏の名曲のメロディーにのせて迷う日々。

ぐずぐず言いながらも期日は迫る。

「準2級くらいなら、一次試験が受かれば二次試験はよほどのことがない限り落ちないよ」という、どこから仕入れた情報かわからないものを信じて、覚悟を決めて受けることに。
なにより受験料がもったいない(泣)

基本的に答えのテンプレート(ひな型)のようなものがあるため、繰り返し過去問を解いて、その決まり事を練習しておけばなんとかなる。はずだ。

当日頭が真っ白になる可能性も考慮して、多めに過去問を解いておくことに。
万全とは程遠い状態のまま、二次試験の会場へ向かう。

二次試験当日。受験者は試験会場の教室の前の廊下で、5人ずつ並んで座って待つことになる。

その中には先日の一次試験を受けていた小学生の女の子がいた。私の前だ。
(筆記受かったんだね、すごいねお嬢ちゃん!)

きっと、この子は面接もすらすらと美しい英語で答えるのであろう。
そして、その次に私がガタガタの貧相な英語を披露するはめになるわけだ。

英語だけでなく、大人としての尊厳も危うくなりそうになりながら順番を待つ。

いよいよ面接。まずは挨拶。

真面目そうな眼光鋭い中年男性の試験官だ。緊張が走る。すでに頭の中は真っ白に。

短い英文を読んで、その中の一部分をを拾って質問に答える問題。
パニックでどの文章を拾って答えたらよいかわからなくなり、あてずっぽうで答える。

絵を見た後に、それについて説明をする問題
上着を脱ぐ、の英語がわからず、適当に答える。

先生の質問(2つ)に答える問題。
最初の質問には全く答えの文が浮かばず、しゃべろうとする意思はあることだけは目で訴えるも、沈黙で終わる。
二問目で何とか文にすることができた。

予想通りのひどい出来に、こりゃだめだとあきらめて結果を待っていたら、合格だった。

ひとたび頑張った結果合格するという喜びを知ると、人間もっともっとと欲が出るらしい。
準2級に無事合格すると、次は2級を受けたくなった。

文法的には、2級も準2級もあまりかわらないのだが、覚えなければならない単熟語の数が増える。

さらに一年ほど語彙を増やすことを頑張って、合格。
面接も今度は、楽しそうな外国の先生で気持ちよく終了。

2級に受かった。それでは次は準1級だ・・!と勢い込んで問題集を買ったところで

ハタと立ち止まった。

いったい、何ために英検を受けたのか。

一つには過去の雪辱を果たすため。もう一つは接客英語ができるようになるため、だったはず。

最初の悲願は達成した。
果たしてもう一つの、英語でペラペラしゃべれる私、というものは実現したのだろうか。

2級というのは、国が高校卒業段階で獲得することを目標としている級らしい。

日常的な話題について通常のコミュニケーションができる

文部科学省ホームページ

レベルの英語力だそうだ。

ということは英検2級をゲットした私。もう英語での接客はおまかせあれ。
きっとぺらぺらにしゃべれるようになっているのであろう。

それでいいではないか。

わざわざ、準一級の選択問題の4つの単語のうち、
4つとも見タコトモ聞イタコトモ食ベタコトモナイ
という単語を、また長い時間かけて覚えるよりも、この先はしゃべることを磨いていくべきではないか。

ということで、試験勉強はいったん終了し、日々の実地訓練へと移行することになった。

では、私の英語力が日々の接客の中で、どのように披露されたかをご紹介しよう。

英語実地訓練実況中継

外国人客
外国人客

トイレはどこですか?
(英語)

店員(わたし)
店員(わたし)

こちら真っすぐです。
(日本語)(手のひらをトイレの方角へ向けて、にっこり

外国人客
外国人客

文具コーナーはどこですか?
(英語)

上の階です。
(日本語)(手のひらを上に向けて、にっこり

外国人客
外国人客

〇〇はありますか?
(英語)

申し訳ございません、あいにくおいておりません。
(日本語)(首を横に振って、がっかりの表情)

・・・よし。ジャエスチャー最高。

ちがう。

そうじゃない。望んでいたのはこんなんじゃない。

こんなんじゃないのだが、何言ってるのかは漠然とわかるけれど英語で返すことは全くできないという、
英語を勉強する前と状況はほとんど変わっていないことに愕然とする。

英語を勉強していないので喋れない日本人、というカテゴリーから、
英語を(ちょっとは)勉強したけどしゃべれない日本人、というカテゴリーに移動しただけだった。

いざとなると「あ・・・」とか「う…」とかしか出てこなくて
ジェスチャーのほうが圧倒的に早くて便利である。

首を前にうなだれて、がっかりの表情・・・。

あまかった。
一流大学に受かった人でも英語が喋れないという日本文化をわすれていた。

英検に受かったからと言って英語が喋れるわけではない。
あたりまのことだ。
やはり、実地訓練をもっともっと積み上げていく必要があるのだ・・!がんばろう!

と思ったところで、コロナ襲来。
英語をしゃべる機会は失われることとなる。

さあ、どうする。

続く。(続くのか)

【「キクタン 4000」アルク】

Kindle Unlimited

単語力を上げるために車の中で流していたのがこの本の付属のCD。
リズミカルなテンポに合わせて英語→日本語→英語、という順番で読み上げられる。
1日に16単語ずつ覚えて、1週間で112個。一週間たったら長文の中にちりばめられた一週間分の単語が、ちゃんと聞き取れて理解できるかを確認するという流れになっている。

耳だけ学習をしていると、いざ単語を見たときに「初めましての単語だ」と思っていたら何度も聞いていたものだった、と気づいて驚くことが結構ある。やはりちゃんと、耳だけではなく目でも見て覚えたほうがいいみたいです。(あたりまえ)

そしてできればスペルを覚えるために書く練習もしたほうが良いようです。(あ・た・り・ま・え・だ)

・・勉強はやることがいっぱいですね。