アナログ人間 四苦八苦。【2030年:すべてが『加速」する世界に備えよ】

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つらい時代になった・・・。

スマホの使い方の本を探しに来られる高年の方たちを見るにつけ、中高年にはつらい時代になったなあ・・としみじみ思う。

高いスマホを買ったはいいが取説はないといわれ「じゃあ、使い方はどうしたら・・」と聞くと「書店で本が売ってると思うので、そちらでご確認くださ~い。」とだけ言われて流れ着いてくる人々。そして本屋に来たはいいが、当然どれを買ったらよいか分かるわけもない。

そこで書店員に助けを求めるわけだが、知識のある書店員がいればいいが、私みたいなのしかいないと、こういう会話になる。

店員A
店員A

「androidですかiPhoneですか?」

お客様
お客様

「ド〇モで買ったんじゃが」

店員A
店員A

「えっと・・・お使いの機種を調べましょうか。スマホの画面の・・・あれ、自分のと違うのでわからない・・ここかな・・違う、こっちか・・・あれ?・・出てきませんねえ・・〇〇さん(他のスタッフ)この機種わかります?」

店員B
店員B

「うーん・・私のと違うから・・すみません、わからないですね・・」

三人寄れば文殊の知恵というが、デジタルに関しては文殊様もお手上げだ。
だいたい、聞かれている店員(わたし)に至っても、スマホを片手に途方に暮れているおじ(い)様方と大差はない。

先日もスマホにセキュリティソフトを入れようとした際
「危険なサイトがアプローチしています。本当に実行しますか」と警告文が出てきてびっくり。

せ・・・セキュリティソフトなのに・・・?

調べると通常出る文言なので、安全だと確信できるものならOKにして大丈夫とのこと。
「そうなのか、、でも本当に大丈夫かな・・でもここを進まないとセキュリティソフト入れられないし・・。ええいままよ!」と、勇気を出してぽちっとすると、

スマホ
スマホ

「ほんとに?ほんとにOKしまっか・!?」

とさらなる警告文が。

・・・やめよっかな(泣)

安心したくてセキュリティソフトを入れようとしているのに、ますます安心できない気持ちになるばかり。

幼稚園くらいの子たちがデバイスをサクサクと使いこなしているのを見るにつけ、絶対になにか違うDNAが存在していると確信している。

かみさま
かみさま

あ、その子たちの生きる時代ね、こんな感じになるから、この前来たジョブズ君が開発してくれたアプリ、インストールしてから送り出しといて 。

承知しました

みたいな感じで、なにか新バージョンとして生まれてきているはずだ。かつては自分たちも新人類といわれていたはずなのに(年がばれるぞ)、確実に旧バージョン化している。

スマホをえっちらおっちらと学び、やっとフリック入力が何かを理解して5回に一回は間違えながらも使えるようになったと思って顔を上げたら、ブロックチェーンだNFTだと、次から次へと新らしいデジタルの何かが顔面目がけて飛び込んでくる日々。

「なにをそんなに生き急いでいるんだい?落ち着け、時代!」と襟元をつかんで説教したくなるほど加速度を増している。
IoTなんて泣き顔にしか見えない。

もうね。おばちゃん、ついていけない。
そんなお腹いっぱいのおばちゃんに、さらに追い打ちをかける本が出た。

【ピーター・ディアマンディス/著 スティーブン・コトラー/著 土方奈美/訳
「2030年:すべてが『加速」する世界に備えよ」 ニューズピックス 】

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いまでおなかがいっぱいだって、なにをいってるんだい?
時代が加速するのはむしろ、これからなんだぜ。そんなことじゃあ、これからの変化についていけないぜ!

要約するとこんな感じの本だろうか。(ちがうだろうか)
時代にもう、ついていける気はしないがとりあえず、どんなことがかいてあるのか目次だけでも見てみる。

第1部 「コンパージェンスの破壊力」

第1章 コンパージェンスの時代がやってくる。
第2章 エクスポネンシャル・テクノロジーpart1
第3章 エクスポネンシャル・テクノロジーpart2
第4章 「加速」が加速する

ああ、なるほど。エクスポネンシャル・テクノロジーがコンパージェンスで、加速が加速していくということね・・・。はいはい。なるほどなるほど。

・・・・・・・・・・・・・・・・。

いったいぜんたい何の話?(泣

果敢にトライしようと思って開いてはみたが、初めましての専門用語の連続に、ずっしりと重厚な重さのページ数。
これは、私の頭では読み終わる前に2030年がきてしまう。

こういうときは、大まかな地図を先に頭に入れる必要がある。だいたいの概要を理解してから、本丸にのぞむと理解できるかもしれない。幸いインフルエンサーたちもこの本に興味津々だ。ということで、

中田敦彦さんのYouTube大学や

サラタメさんの動画

などを観させていただく。
そのあんちょこ 内容によると、2030年にはアバターが自分の代わりに旅行し、 家にいながら買い物ができ、 なんなら3Dプリンターで自分で洋服を自宅で作っちゃう時代になる。車は空を飛び、映画は自分専用の結末が見れるオーダーメイド方式に。

人は老けないし、寿命はのびるし、死ぬこともない、と思えるほどに長生きできるようになる。
生老病死の中ふたつは技術革新でなくなる、というお釈迦さまもびっくりの時代がやってくるというのだ。

レイ・カーツワイルが「収穫加速の法則」に従って計算したところ、われわれはこれからの100年で、2万年分の技術変化を経験することになるという。つまりこれからの1世紀で、農業の誕生からインターネットの誕生までを2度繰り返すくらいの変化が起こるわけだ。

「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」P35

エクスポネンシャル・テクノロジー(指数関数的に成長していく技術)がコンパージェンス(融合)することによって、これから世界は激変するのだという。

今ある仕事のほとんどはなくなるぜ?!
未来を予測し準備し、軽やかに動ける奴だけが生き残る時代がやってくるぜ!
さあ君はこれから来るこの技術革新の波に乗ることができるかい!?

そういう感じの(?)世界はこれからどうなっていくのか、緻密なデータをもとに説明してくれる良書である(らしく)日本はこれからどうするべきなのかを考えるためには必要な知識が網羅されている(らしい)。

未来に起こることを知らないでは済まされない。日本国民よ井の中の蛙でいてはいけないと、インフルエンサーたちが必死に警鐘を鳴らすのはよくわかる。特に若い世代を中心に一読しておくことは必須の一冊だと思う。優秀な若い人たちには、沈む日本から脱出することだけでなく、この日本が再びかっこいい国になるように、その才能をこういう未来の技術において爆発させてほしいと心から思う。

ただ、スピードが加速すると踏みたくなるのがブレーキ。
加速度的に進む技術革新のことだけを聞いていると、不安定な気分にもなってしまう。

もちろん著者はそんな読者の気持ちもわかっている。
不安に思うのはわかる。でももう、黒船は来てしまったのだ。

おそれるな!夜があけるぜよ!


と叱咤激励する。

エクスポネンシャル・テクノロジーのコンパージェンス。それが引き起こす五つの大移動といったとんでもない話を読んで、頭がクラクラしてくるのも無理はない。恐怖を感じたり、ワクワクしたり、イマジネーションが際限なく膨らんでいくのも当然だ。
それは、私たち著者も同じである。私たちに言えるのは、ここまで自らに言い聞かせてきた言葉だけだ。
深呼吸して、目はそらすな。
こちらの準備などお構いなしに、未来はもうそこまで来ているのだから。

「2030年:すべてが『加速」する世界に備えよ」P380

そして楽観的であろうという。世界は良くなっていくのだからと。

エクスポネンシャル・テクノロジーがコンパージェンスする世界。


じゃあ・・・ちょっくら生きてみるとするか。

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