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夜は更け、窓からは昼の熱気がのこる風がカーテンを揺らす。
彼は甘い声で私をベッドに誘い、私の肌に優しく爪を立てる・・・・。
突然はじまった官能小説の主人公、その相手の名まえは、
猫。
当家の動く安眠妨害装置、猫。
別に名前が「猫」というわけではなく、名前がまだニャイわけでもにゃいのだが、
彼のプライバシーを尊重して名前は伏せておこうという配慮なのである。深謀遠慮。
じゃあ、俺のことをブログのネタにするニャよっ
と言いたいかもしれないが、残念ながら君には人権がないので、裁判で訴えることも、SNSで毒親ぶりを暴露することもできないのである。ふっふっふの傍若無人。
しかし、その復讐であろうか。
朝方になると何度も人を起こしにかかる猫との攻防のことを以前書いたが、
吾輩は寝込んでいる。どくきはニャイ。
それは現在でも続いている。悪戦苦闘の毎日・・・。
ということで、今回、紹介しようと思っている本はこちら。
高枕安眠(コウチンアンミン)できぬ毎日
夜中に寝ている人間を起こす。
猫によるその方法とは、鳴く、という方法が一般的だが、それに加えて最近やつは、新しい手法を覚えた。
そう「手」という名の前脚をつかって、私の顔面を攻撃することを覚えやがったのだ。阿鼻叫喚。
起こそうと鳴く猫を、シカトを決め込んで寝ていると、唇もしくは顎のあたりに
イテっ
チクっとした痛みが・・。
人の顔面に手(脚)をのばし、そおっと爪を立てるのだ。
ケガをしない程度に加減しているところが小憎らしい。
最近では、何度か鳴いた後の沈黙が訪れた後、うっすら目を開けると、まさに今、手(脚)を伸ばそうとしている猫と目が合うことがある(笑)
あわてて手(脚)を引っ込めて目をそらす猫。
楊震四知 天知る、地知る、我知る、ニャン知る。悪事はばれているのだよ、にゃんこ殿。
そして、そんな奴との攻防をかいくぐって何とか眠ったその朝。
目が覚めると、仰向けになって寝ている私の胸の上で鎮座している猫。
森の中で初めてトト〇の住処に滑り落ちたときのメイちゃんの、
トート〇❤
という、あの状態である。
一つ違うのは、奴が向けているのが顔ではなく尻だということだろうか。
目が覚めると顔面に猫の尻。
なんでやねん・・。
意味不明。
【西川清史著「にゃんこ四字熟語辞典」飛鳥新社】
今回 紹介の本
なぜ文章のあちこちに四字熟語がちりばめられているかというと、この本を紹介するからでした。
右ページに四字熟語。
左側に四字熟語に対応する猫の写真。
正直これはもう、文字で説明する必要がない。一目瞭然。
かわいい。そして面白い。そして勉強になる。
ただ、本を紹介させてもらうにあたってはできればほめるに徹したいのだけれども、今回のこの本にひとつだけ物申させてもらうとすれば、
猫の写真に、ふきだしはつけないでほしかった・・
猫の写真が持つ力を信じてほしかった・・。
ちなみにこのブログのタイトルの天上天下唯我独尊は、当然ながら四字熟語ではにゃい。
そしてもちろん、
どけどけどけどけい!俺様が通るぜい!
という意味でもない。
お釈迦様が生まれた瞬間に言い放ったという、人としての使命を説いたありがたいお言葉だが、
猫にいたっては、誤読の方が正解のような気もする、相変わらずの傍若無人ぶり。
それでもなんでか許される。
正直、許されるためだけに生きているかのような猫。
まあ、しかしこうやって、人間に癒しを与えるのみならず、経済活動にも貢献していただいているのだからして、許されるのも当然か。感謝感激。
なので今日も安眠を妨害されるであろうが、
艱難辛苦に耐えて見せると誓う、今日このごろの人間なのでした。